こちらは管理人が観た各作品感想と日常呟き専門頁

小説感想【記憶破綻者】
先日、もう一つのアニメ・漫画専用Blogの方で少しだけ呟いた、小林泰三氏著『記憶破綻者』読み終わりました。
主人公田村二吉という前向性健忘症患者と、記憶を都合良い様に書き換え操作能力持つ犯罪者、雲英光男との戦いを描いたお話です。二吉は直ぐに記憶を失くす人間で、雲英の超能力とは相性が悪かったんです。事の発端は、二吉が雲英の犯罪未遂現場から逃げ込んだ場所に居合わせ、彼に他の客同様に記憶改ざんを植えつけられた事で、他の記憶はまっさら状態で雲英から伝えられた言葉の記憶だけが、記憶を直ぐ忘れる障害持つ自分の頭に鮮明に残ってたが為、二吉本人が妙に思い始める事から、二人の戦いが始まります。戦いと言っても格闘やる訳ではなく、障害抱えた人間との頭脳戦なんですけどね。
雲英は自分の能力を過信し過ぎて、何時頃からか凶悪犯罪を繰り返しつつ社会で野放し状態。人の記憶操作能力があればこそ、警察に今迄捕まらなかったし、人に怪しまれる事もなく、自分が楽しいと思う犯罪を繰り返してきた。でも、その能力に気付いた二吉が、こんな奴を社会に野放しにしていたら、益々罪のない人達が雲英の代役で犯罪者に仕立て上げられたり、殺されたりする為に良くないと感じ、でも自分は障害ある身故に危険な事は避けるべしとの葛藤を持ちつつ、何度か雲英の尻尾を捕まえようと接触を試みる訳ですよ。で、当然、自分の病気の事が雲英にバレて命を狙われる事になるのですが、徳さんと言う一風変わった老人と、二吉が通う話し方教室の北川先生によって、二吉は間一髪で命を取り留めます。で、二吉に手を貸した徳さんですが、博識の高さと護衛術の凄さから、てっきり自分は警察のOBなのでは?と思ってたのですが、雲英を確保した際にこんな極悪非道な人間生かしてても仕方ないと、一度は記憶の残らない、今回の件で痛い目にあった二吉に殺したらどうだという提案発言をしたりして、とても不可思議な老人のまま終わってます。当然、二吉は犯罪に自分の手を染める事を拒否し、北川先生も法に任せようという事で徳さんの提案は却下され、凶悪犯雲英を社会的抹殺に導いたのですが、雲英は警察に捕まる前に自分の記憶を「自分は犯罪も殺人も何一つ行った事のない善人である」と言う記憶にすり替えてしまいます。だが、二吉が命をかけて盗撮したカメラ画像と、徳さんの起点で設置されていたカメラ画像に、雲英本人の自白と二吉への殺人犯行場面が撮影されてる証拠がある以上、雲英が簡単に警察から解放され社会に出てくる事は難しい訳ですよ。逮捕後の雲英本人の記憶食違い混乱状態は描かれてませんが、極悪非道な犯罪者雲英と被害者遺族(百人程)とは裁判が続けられ、二吉と雲英の頭脳戦は終止符となりました。
てっきり二吉の病気が治ってHappyEndかと思えば治らず、二吉は不可思議素性老人である徳さんと、二吉の事実上の妻であると言う北川先生が、二吉の今迄のノート変わりとなり、生活の手助けをするようになったのですが、何か徳さんと北川先生の都合よい様に操られてる感も無きにしも非ずで、こんな関係でこれからも生きていくのかな?的な・・・それが果たしてこの主人公の二吉にとって幸福なのか不幸なのかの疑問符がつく終りでした。
個人的には一風変わった設定推理物だった為、途中読めない日もあったのですが、読み始めると結構頁が進み、読んでて興奮する推理物のような感じでなく、静かに面白める推理作品だったと思います。で、明日には図書館に返却ですが・・・来月中旬には追加の依頼物を完成させないと駄目な為、明日は小説でなく痴呆患者介護本でもあれば借りて一読しておこうと思います。追々、今更聞けない冠婚葬祭についてももう一度勉強しとかないとな~とは思ってますけどね・・・。
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © R-nagatomo Diary. all rights reserved.