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小説:菅原和也著「さぁ地獄へ堕ちよう」
色々な時間の合間に漸く、この第32回横溝正史ミステリ大賞 大賞受賞作である小説読み終わりました。
まず、簡単に感想を述べるなら・・・自分には不似合いな小説を借りてきた物だ・・・の一言で、読んでて最初から最後まで、想像する度に胸と身体が痛かったです。でも、人間の闇が表面に出て中々興味深い一冊でした。
最初のうちは大した事ないかなと思っていたグロさも、読んでいくうちに想像絶する描写が多々あり、特に男性器への拷問や殺人描写がもうイメージ的には血の海的に・・・すごかったかも。全体的にはキモグロでしたが、自分の知らない世界(SM用語他)等を知れたのは以外に勉強になりました。
でも、どうかな?この小説は・・・。手に取って最後まで読み切れる人と、途中でリタイアする人とに別れるかもしれない。

少しネタバレを書くなら、この小説の主人公であるSM嬢ミチ(Mの方担当)は、常に鎮痛剤等常用してただけの一寸した精神的病の持主。ある日、何年振りかで再会した幼馴染タミーが自殺志願者が集まるSNS=自殺システム登録者だった事から、彼女の奇異な人生が回り始めるといった感じで、SNS「地獄へ堕ちよう」にUPされてた死体写真をミチが見なければ・・・タミーの忠告通り全て忘れて首をつっこまなければ・・・この主人公ミチは、今まで通りの生活を続けれられ、自分の意志で死を望み殺された友人の為に、手を血で染め無くて済んだ筈(早い話、拷問したり殺人を行える人間に変化した)。ミチが疑いを持ったサイト運営者の一人、自分の両足を切断した脚切(仇名)等は、ミチに問われた自分の奇異な行動を生まれ変わり(再生)を望んだ故の行動と称し、また「地獄へ堕ちよう」も同じ再生を望む人間の「公衆自殺装置=巨大な積極的安楽死装置」と結論つけておりました。
誰しもが今の自分が嫌で変えたくて仕方なく多種多様な努力をしていて、そういう人達の中には死んで生まれ変わりを望む者もいるという・・・そう結論つけた脚切の考えには納得出来る点もありますが、そんな人生悲観的に考えない常人には、この小説は理解出来そうで出来なさそうな感じの流れで事件全てをそう結論つけております。
まぁ、このサイト自体が創設者(ミチの仕事仲間であるリスト)の当初の目的と意志に反し、集まってきた人間同士で違う形に一人歩きしていたという有りがちな補足説明もあり、最後は人殺しをしたリストとミチの一寸変った性格者同士の逃避行で幕と言う・・・何と言い露わしてよいか・・・けしてハッピーでもない、でもアンハッピーでもない状態で、でも、明日の事は誰にも解らない的な感じの終わりでした。
個人的観点から主人公ミチの、身近な人間が殺されてからの変り様についてのみ述べて意味不明と思いますが、詳しくこの小説を簡略的にまとめ上げる能力が、自分にはボキャブラリーが貧困で文才もない上に、下手に書くとこの小説のイメージを壊してしそうで無理でございます。それだけ今迄自分では読んだ事ない衝撃的な内容で、現実世界の何処か裏社会で実際に起きている感も感じる事が出来る作品でした。
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