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小説:村山由佳著【天使の柩】
久々に小説借りて読みました。過去に読んだ村山由佳先生の作品は、GLとかBLとか人間外生物とかのベッドイン等も出たりして結構「ドーン!」と衝撃受け暫く避けてたのですが、その衝撃が癖になったかの如く、念の為に心構えを持ち読みましたが・・・この作品は普通でしたね。
まぁ普通と言えど、主人公の15歳少女の生き方に難があるのですが・・・結構、似たような駄目男と早々に肉体関係持ち、子供産んで離婚してというリアル経験者なども学生時代身近で知ってた為、読んでて楽観的には読めず超リアル感覚で読み切っちゃいました。
主人公の女の子は、比女性と日本人とのハーフの子で生まれた時から祖母に母娘とも歓迎されてなく、母親はそれに耐えられず子供を捨て帰国し、祖母は残された孫に対し酷い呪文みたいな言葉をののしり(恐らく母親に対し言いたかった言葉では?)たまに折檻しながらも、料理などを教え孫をそだてるんですよ。で、エリート人生歩んでいた父親はある日を境に人が変わり、一度は家族心中(自殺)の奇異行動に出た事もあり、その母(祖母)の死後は自分が家に居る間は娘を軟禁すると言う(これも考え様によっては娘を衝動的に殺してしまわない処置だったのかも)・・・とんでもない環境で少女は育つんですよ。そんな環境故に、家以外の避難所とし、自分の身体目的で軟派してきた男の部屋に入り浸る気持ちも解らなくはない。肉体関係持ち、一応彼氏という存在となったその相手に対する感覚や思いも、ある成人男性と出会ってから一転していくという。ラストはそれなりにHappyEndですが
それまでの過程が滅茶苦茶とは言わなくても意外と重いですね。
まぁ、正直夢見る乙女達向けの小説とは言い難く、ちょっとした諸事情ありの未成年人生経験を知る又は経験した方が読むと、多々共感出来る点も多々ある訳ですよ。学校教育での苛め的な場面もあるし、見せかけだけの同性友人関係とか、女を食い物にする男性の厭らしさ等々・・・自分的には「成程」と考えさせられる描写が多々あった訳ですよ。
でも、ラストがキチンと纏められていて、少女は心ある夫婦の養女として引き取られるのですが・・・それがまた、後半文中にあった「人生はお肉じゃがと同じ。お肉が好きでそればかり食べてるとジャガイモばかり残る。又逆も然り。これまで生きてきた人生で嫌な事ばかりの人は、良い事しか残ってない」(台詞は簡略化してます)の言葉通り、ある小事件を通して知り合った心ある人達との交流のおかげで、少女には先の明るい人生が待っていると言う感じのHappyEndで終わってたのはホッと安堵出来た作品でした。
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